井蛙考-とある社会人の備忘録

うわべに見ゆる以上であれ

メモ シャルル・ド・ゴール著、小野繁訳「剣の刃」(2015)文藝春秋

 

剣の刃 (文春学藝ライブラリー)

剣の刃 (文春学藝ライブラリー)

 

 

シャルル・ド・ゴール(1890~1970)

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「剣の刃」は1932年の著書(講演録)

 

「今こそ、精鋭の軍人は自らの重き使命を自覚し、戦いの一事に専念し、頭をあげ、高い理想を見つめる時である。剣の刃先を鋭く研ぎすますために今こそ、精鋭の軍人は己にふさわしい哲学をうちたてる時である。そうすれば、そこから、より高次の展望と、自らの使命に対する誇りと国民の尊敬が生まれてくる。栄光の日の訪れを待つ、有為の人士が手にする唯一の報酬は、この誇りと国民の与える尊敬だけである。」15p

戦争

「指揮官の知性、本能、権威が戦争に生命を与え戦争を戦争たらしめるのである。」38p

「この不安、動揺の時代に、我々はフランス軍の伝統の絆を断ち切ってはならない。戦場で指揮をとらねばならない者の能力や情熱をたわめてはならない。」42p

気骨

「昔日の兵士にとっても、今日の兵士にとっても、団結、奮起、偉大さを与えるようなある種の信念が必要である。それゆえに、軍人社会に若々しい理想、選ばれし者としての特別な感情、思潮の一致をもたらし、情熱を呼び覚まさせ、才能を豊穣ならしめることができる、ある一つの徳が必要なのである。「気骨」〔名誉や金銭欲に対する打算を度外視した信念と精神力〕こそがその酵母となり、これこそが困難な時代の徳目となる。」51p

ドクトリン

「フランスの軍事思想よ、ア・プリオリなもの、絶対的なもの、教条主義の誘惑に抗せよ。屈するなかれ、そのために伝統を護れ。われわれは、そこから、精神には大胆さを、作戦には生命を、行動には豊穣さを与える大局観と、洞察力と、現実感覚を汲み取ることができるであろう。」125p

政治家と軍人

「遅かれ早かれ、予測されたものであろうとなかろうと、不意討ちを受ける形であろうと、こちらから仕掛けたものであろうと、戦争は起こる。」138p

「政治家と軍人が相矛盾する職務と偏見を超越した哲学を打ち立てることができれば、我々はこの上もなく素晴らしい調和を見出せるであろう。」158p

「彼らは国難に自分の存在の刻印を押すこと以外の人生を考えるべきではない。日常の羈絆を脱して歴史の大波だけを夢想すべきなのである。時代の喧騒や幻想にもかかわらず、両者が過ちを犯すことはない。国家の政治への奉仕なき大将軍は存在せず、祖国防衛の栄光なき大政治家も存在しないからである。」158p

 

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