井蛙考-とある社会人の備忘録

うわべに見ゆる以上であれ

メモ ブロノフスキー他著「ヨーロッパの知的伝統」(1969)みすず書房

 

ヨーロッパの知的伝統

ヨーロッパの知的伝統

 

 〇 本書の叙述態度

1 もっとも広義における知性」の歴史

ある一つの分野の思想に限定されることなく、精神活動のスペクトル全体に関心

異なる分野の思想の相互作用を強調

 2 「思想の歴史を書くには、それらの思想と時を同じくして起こった諸事件の具体的な知識をあわせて述べなければならない。思想の研究は進化論的な研究であり、読者はその背後に諸事件のコンテキストや、思想が進化してきた物理的環境を感じ取らなければならない。すなわち、読者は事件の思想に及ぼす影響と、思想の事件に及ぼす影響とを見るべきである。・・・本書はとくに技術上、社会上の発明が与える衝撃に力点をおく」

 3 「ある思想を提示する正しい方法は、その思想が啓示としてひらめいた人たちの口を通して語ることにある。・・・また、彼らの生涯のおもしろさは、時代のさまざまな葛藤が、彼らにおいて良心の闘争として鮮明にあらわれているところにある。」

 

思想は、それがもはや時代遅れになった場合でも、死んだ思想とはならない。なぜなら、時代遅れの思想も、現代思想の中に進化の諸段階として生きているからである。」

 

歴史の研究が一種の解放-既存の諸思想からの解放ーであり、それら諸思想の進化の姿を見通したうえでそれらの思想にくっきりと焦点を結ぶことができる」